昨日『ALWAYS 三丁目の夕日』という映画を見た。
簡単に言うと、思ってたよりふざけた映像。
全然悪い意味じゃなくて、もっともっと固い内容なのかな〜と思ってたんだけど、
思ったより面白おかしく描いてた。
中でも堤真一さんと、吉岡秀隆さんのキャラと演技が個性的で面白かった。
私は映画や本を評価できるほどたくさん見ているわけではないし、あくまで個人的な感想なんだけど。
堤さんは昭和に居そうな頑固で、恐くて、負けず嫌いだけど、筋が通っている町の小さな車修理工場の社長。吉岡さんは芥川龍之介役。始めの方の冴えない小説書きでいつもへろへろで、弱くてずるい感じがちょっとウッチャンのコントのキャラに似てると思ったのは私だけだろうか。
この映画を見ると、今よりずっと貧しくて、食べ物も今ほどない。
今私はすごく恵まれた時代にいるけど、あの時代にあって今の時代にないのは人と人との繋がりなのではないだろうか。見るとうらやましくなるくらい町の人同士が仲良い。
テレビが1台やってくるだけで近所の人が集まって祝杯をあげる。
集団就職で雇った女の子も家族のように接するし、
近所の家も自分の家も境目のないような人間関係。
今の時代でそんな人がいてもはっきり言って迷惑だし、ちょっと恐いでしょ。
けど、そんな時代だったんだね〜。
私はやっぱり現代人だから、近所の人の事はあまり知らないし、必要以上に馴れ馴れしくされるのもちょっと・・みたいに感じちゃう。
それは昔からそういう関係だからなんだろうな。今いきなりそうなったら誰だって恐いよ。
私の友達の実家は団地で、小さい頃から同じ団地の人はみんな家族みたいに接していたみたいで、今でもとても仲が良さそうだ。
その子自信も昔同じ団地の人はみんな家族みたいだっていう、確か作文のような・・・文章を書いていたのを覚えてる。
あ、話がそれた。
その『ALWAYS 三丁目の夕日』はすごく面白かったんだけど、映像演出で笑ったところも
いくつかあって、実際のストーリーは実は結構たんたんとしたものなんじゃないかなーとか思ったりする。どうなんだろ。
石田衣良さんの『池袋ウエストゲートパーク』を読んだとき、先にドラマ版を見てから本をよんだからか、「あれー、テンション低〜。」って思ったんだよね。
だってドラマがすごいでしょ。まー長瀬智也さんがすごいテンションの人だからね〜そりゃそうだって感じだけど、監督の堤幸彦さんが面白い演出する人ってのもあってか、本がすごく地味に感じたし、逆に良くこの本があのドラマになったなって感心もする。
あ、石田衣良で思い出した。
先日ふらっと寄った本屋さんで石田衣良さんの『美丘』って本を読んだ。
正直、『IWGP』の事もあって、「石田衣良・・・かぁ」って思ったけどあらすじを読んで面白そうだったから買った。
これは、まぁ人が死ぬ話だし、泣けて当然なんだけど私的には結構好きな話だった。
でもね、終盤で感動も高まってきて、泣ける・・・ってとこに来てちょっと思っちゃった。「あ、これ『私の頭の中の消しゴム』に似てる・・・。」
そう思った瞬間にちょっと涙が引っ込んでしまった。
でもこの本を批判する訳じゃないんだけど、ちょっと思っちゃっただけ・・・。
ついでに、今母に借りた川上弘美著『センセイの鞄』を今読んでいる。
今まで私は本を読む事自体は好きだけど何を読んで良いかわからずとりあえず話題になった、結構ミーハーな本ばっかり読んでいたから、この本は結構低いテンションで進んで行く話だけど、はまった。面白い。
まだ全部読んでないからまた読み終わったら書評ではなく「感想」でも書きます。