最近、本屋で「しずく」って本を買った。
きっかけは、この小説は短編がいくつか収められていて、その中に“母と娘”が題材のものがあった。
最近、母と母の実の母、つまり私からするとおばあちゃんの仲が非常に悪く、
家族内で笑えない状況になりつつあり、
悩んでいたときにこれをみて、何か解決のヒントになることが隠されているかも...と、思った事でした。
他にもパラパラと見て面白そうだったので、即購入。
その時は“西加奈子”さんの事は全く知らなかった。
読んでみたら、表現というか、内容というか、なんだか独特のものがあって、
著者を「あ、30歳前後の女性っぽい。」って印象を受けた。
ストーリーは奇をてらったものじゃないし、すごーーーくありふれた、
誰もが体験した事があるような事なんだけど、
すごくズバ!!と書かれてるっていうか、
人生の中でみんなほとんどの人が体験しているだろう事だけど
みんながあえて触れようとしない事を、さらっとズバッと書いてあるような、
そんな感じ。
それで、それが切ないような、恥ずかしいような、ちょっと悲しいような微妙な気持ちにさせるんだな。
それが、酸いも甘いも噛み分けた、ある程度余分な恥らいは捨てた(すべてに恥じらっているのは中学生くらいがMAXか。)30歳前後な感じがしたのかも。
(あくまでも私個人の感想ですので悪しからず)
その、「しずく」で西加奈子さんを知って、ネットで調べたら驚いた。
イラン、首都テヘラン生まれ、大阪育ち。
え〜?!イラン生まれの大阪育ち?東京生まれHIPHOP育ち?
珍しい・・・そういえば大阪弁が良く出てくる。
で、他も調べてみたらいくつか出てたから、図書館へ行く用があったので
ついでに「さくら」って本も読んでみてる。
今読み途中。
これも、上記と同じく、なんともない日常に隠されてる幸せやら悲しみやら切なさやらがぎっしり詰まった感じ。
ちょっと、子育てのヒント(子はいませんが)にもなりそうな感じもある。
それにしてもこの「さくら」では、西加奈子さんは女性なのに、男の子の成長に伴う微妙な心情や、体のなんやかや・・・をよくご存知の様で微妙な男心って奴が描かれているけど、ほんとにあんな感じなのかな〜男の子って。
と、ちょっと気になるPOPINなのでした。